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卒論を楽に書く方法(ゼミ生向け)

タイトル通り、卒論を楽に書く方法です。来年度以降卒論を書くことになるゼミ生向け。
今までたくさんレポートを書いてきた人にとっては当たり前のことばかりかもしれないし、私が卒論やってみて「こうした方が楽だな」って思ったことを個人的かつ上から目線で書き連ねているだけなので、読んでもらえるのだとしてもあまり期待しないで読んでください。

1 先行研究を作らない

ゼミ生なら分かると思うんですけど、先生は「とにかく提出間際になって自分の書いたものと同じ論文が既にあったということがないようにしてくださいね」ってめちゃくちゃ言います。ようは「先行研究があるかちゃんと調べてから書け」っていうことで、それが基本なのは分かってるんだけど、何しろ卒論やる時って時間がないなと思っていて。来年は分からないけど今年は8月まで就活してる人とか普通にいて、そういう人にテーマを決めた後まずは先行研究があるかどうか調べろっていうのもなかなか大変だと思うんです。あと、たとえ就活が早めに終わった人であっても、どこかの研究者が自分と並行して同じテーマ研究してて、11月に学会誌とかで発表しちゃったら元も子もないような気がするし。
なので私は「先行(並行)研究がないようなテーマで書く」のが一番楽だなと思いました。これなら先行研究を探す時間を他に充てられるし、先生がよく言ってる独自性みたいなのも生まれるし。普段はパイオニア精神とか別に全然いらないと思ってるんだけど、卒論においてだけは人がいない道通る方が楽だと思うんです。
具体的にどうすればいいかは2つくらい考えてます。

一つは、「テーマをめちゃくちゃ現代的にすること」。例えば本当に今日の話題だけど「Twitterのふぁぼマークの変遷」とか(*以下、例として挙げるテーマは全て「楽に書けるかどうか」の基準でのみ言及します。卒論としての正解不正解を示すものではないです)。これがもし「携帯電話の変遷」だったらもしかしたら先行研究が存在してしまうかもしれない。でも直近の話題だったら先行研究のことを気にせずに書けます。あと、他の研究室でこれをやると現代の話題に疎い先生なんかは「ああそう…」で終わってくれて深く突っ込まないでくれるんじゃないかなと思ってます。うちのゼミだったら通用しないけど。
更に、新しい事象って個々でイメージがバラバラなことが多いので(「こんぶ」のイメージは一定だけど「スマートデバイス」のイメージはバラバラみたいな)、最初に「定義」の章を作ることで文字数が稼げるのもメリットだと思います。

上の方法には問題点が一つあって、参考文献がネットのニュースとかの「参考URL」ばかりになってしまうこと。これを解決する方法として、「新旧を組み合わせること」をおすすめします。私は今回「呪いのチェーンメールと日本古来の呪術」みたいなテーマで書いてるんですけど、呪いのチェーンメールが新で日本古来の呪術が旧。新の話題である呪いのチェーンメールについては実際ウェブサイトからの引用が多くなっている一方、旧の話題である日本古来の呪術については民俗誌の棚から持ってきた「日本の呪術」「祭りと呪い」みたいな本からの引用が主です。新しい話題と古い話題を組み合わせることで、引用箇所がウェブサイトからばっかりって事態を防ぎました。
あと、先行研究回避の意味でも、「新しい話題を入れているから先行研究がなさそう」っていうのはもちろん、「一つ一つについての先行研究はあってもその組み合わせではないかもね」ってことになって注意されずに済む確率が上がります。実際このテーマで研究しだしてから先生にその方面で何か言われたことはありません。

2 新聞で参考文献を稼ぐ

参考文献に困ったらとりあえず新聞を当たるといいと思います。
新聞って(多分)参考文献なんです。ネットの過去記事データベースで見てるからURLに入るかなーと思ってたんですけどそのURL記載してもデータベースの権限持ってる人しか分からないので、読んだ人全員が平等に検索可能な紙面の情報を書くとなると参考URLではなく参考文献になります。わかんないけど。多分だけど。
新聞の記事を使うメリットは3つあります。
一つは今言った参考文献を増やせるということ。普通文献って最初から最後まで読まなきゃいけないと思うんですけど、一記事が短いからそれがすごい楽になります。時間と労力が節約できるのに文献扱いになる(多分)から美味しいことこの上ないです。ただ、さすがに参考文献が新聞の記事のみはやめたほうがいいと思うけど。
二つめは検索しやすさ。新聞の過去記事データベース(WINEから飛べるやつ)を使える人限定になるけど、古いものだと1920年とかからの全国版地方版含めた全ての記事から単語単位で検索できるので、探してるものがすぐに見つかります。卒論書く前はもちろん、書いた後に「この引用箇所の出典書き忘れた…何だっけ…」ってなってもすぐ見つけられるので便利。
最後に引用しやすさ。データベースによってはPDFの形で出てくるものもあるんですけど、記事を文字で起こしてくれているものが多いのでコピペすれば誤字脱字を気にすることなくしかも楽に引用できます。
こうやって新聞から引用すること覚えちゃうと本の文献当たるのが馬鹿らしくなってきちゃうんだけど、程々に使う分にはいい方法だと思います。

3 ミニリサーチと同じテーマで書く

ゼミ生にしか使えない方法。
私はミニリサーチからテーマを全く変えなかったのでその楽さを痛感しています。だって字数=労力って考えると、同じテーマで書く人(+15000字)に比べて新しいテーマで書く人(+20000字)は1.3倍も大変になるんだよ。
字数や労力の問題はもちろん、3月に数個でも文献読んでおくのと9月から探し始めるのでは時間の使い方も違ってくると思うんです。あと、テーマがあっちこっち行かなければ先生に「この人はこういうテーマの人」って一定のイメージで覚えてもらいやすいのでアドバイスももらえるようになるんじゃないかと思っています。私はもらったことないけど。
この記事を後輩がゼミ論書き始める時期(来年の夏?)に書かずに今書いているのはここが言いたかったからです。本当に楽に書きたいのであれば、ミニリサーチ時点から上にあるような楽なテーマ決めする方がいいと思っているので。

4 オンラインで書く

はてなブログでもGoogleドキュメントでも何でもいいんだけど、どこからでもアクセス可能なオンライン上に卒論を作っておくのは効果的だと思います。
家に帰らなくても思い立った時にスマホから更新できるし、PCが故障しても痛くないし、いいことしかありません。
思い立った時に~とか言いつつ私はスマホからは全然更新してないんだけど、「家帰ってからしかできないからいいや~」ってなってせっかくのアイディア忘れちゃったり結局サボっちゃったりってことがなくなるので、積極的に使わなくてもサボり防止の抑止力みたいなことには使えると思います。あと、閲覧限定で卒論仲間とシェアしておけば進捗の監視し合いができるので本当に人に見られてないとだめって人にはなおいいかも。
使っているサービスがうっかりユーザーのデータ消しちゃったテヘってこともありえなくはないのである程度書き溜めたらローカルに保存する並行体制をとっておくと安心できます。

なんか書いてみたら学生としてダメなことしか言ってないくせにライフハック(ドヤ顔)みたいな文章になっちゃったんですけど、先生には絶対に見せられないですけど、私と同じく怠惰な後輩の役に立てば嬉しいです。